日本語のテスト

毎週日本語を補習校で勉強している子供たちに、勉強したことが何か形に残せる、また大学の入学のために有利に使える方法が欲しいと思うのは当然の親心です。補習校ではできる限りそのための情報*を集め、保護者の皆さんに提供していきたいと思います。ご参考にしていただければ幸いです。

SAT Japanese

ご存知のようにSATは大学への志願のために必要なテストです。例えばカリフォルニア大学ではmathematics, language arts and writing以外に二つのSAT Subject Testsを要求し、Japanese with Listeningはその二つのうち一つに使うことができます。(以下のリンクはいくつかはサイトに登録が必要です。)

試験は一時間、2006年は11/4(土)に行われます。registrationの締め切りは9/29 、listeningつきなのでbasic registration ($18)に加えて$19かかります。

問題のサンプルはこのPDFの62-65ページにあります(SATのサイトに登録が必要)。過去の問題集は、サンフランシスコ公立図書館で借りられるそうです。

日本語能力試験

これは日本では日本政府の援助指導のもと日本では財団法人日本国際教育支援協会、海外では国際交流基金(The Japan Foundation)が行っているもので、アメリカではLos Angelesに本部があります。漢字検定のように日本語の力を段階的に合否で判定するもので、四つのレベルがあります。

2003、2004年度の問題のサンプルははここで見ることができます。市販の問題集も出ていて、紀伊国屋等で買うことができます。

2006年は12/3(日)、会場はSan Francisco State University、Level1-4すべてが12:30からです。

registrationは8/1から10/6まで。費用

Level 4 - $40.00 (the beginning level)
Level 3 - $40.00
Level 2 - $50.00
Level 1 - $50.00 (the most proficient level)

AP Japanese

AP Japaneseは2006年に始まり、テストは2007年に初めて実施され、大学で勉強するレベルの内容をテストします。AP Japaneseのコースを学校で取っていなくても試験だけは受けられるそうです。(以下のリンクは殆どサイトに登録が必要です。)

来年の試験は5/10(木)、費用は科目につき$83

AP Japaneseの内容はこのPDFにあり、試験問題のサンプルは13-27ページです。これによると試験は約3時間、Internet-Based Test (iBT)のテストで、一人一人コンピューターを使い、読み、書き、聞き(ヘッドフォーン)、話(マイク)の四つの要素すべてを見ます。内容の配分は理解力(50%)、会話力(25%)、発表の力(25%)。当然過去問はありません。

コースのシラバスのサンプルもあります。

カリフォルニア大学の例

大学に志願する場合に日本語の能力がどのようにして役に立つかは各大学、学部によって違うのできちんと調べることが必要です。ここではカリフォルニア大学を例にとって日本語の勉強の役立て方をまとめました。

Quick Reference for Counselorsをご覧下さい。p.5-8にLanguage Other Than Englishについてのeligibilityの決まりがあります。p.5には

Language Other Than English (“e”): The minimum performance objectives of two years of high school study of the same language other than English should include:
· The ability to sustain a brief conversation on simple everyday topics, demonstrating good use of the whole sound system (and pronunciation) and of the basic structural patterns in past, present and future tenses, subjunctive and commands;
· The ability to summarize, orally and in writing, the main points of a relatively simple reading passage not involving specialized vocabulary.

Emphasis should not be on the ability to describe grammatical features of the language.

Generally, a bilingual student is considered to have met the “e” requirement and may choose not to enroll in courses in a language other than English. Such students may be better served by enrolling in additional electives or, if their English is limited, English as a Second Language. Students who elect not to take courses in a language other than English must satisfy the “e” requirement by one of the methods listed on page 7 or document competence in a language other than English as explained on page 8.

とあります。つまり、bilingualであることが証明できれば高校で外国語のクラスをとらなくてよい訳です。

p.7の表を見ると、外国語の勉強を高校で2-3年間する代わりに、SATのJapanese With Listeningで510点以上取ること、またはAP Japaneseで3、4、5の成績を取ることで済ますことができるようです。

更に、p.8の下の表にその他の可能性についてものっています。例えば、6年生以降2年間以上日本の学校へ行っていた場合、その成績でeligibilityを満たすことができます。また、所属高校のPrincipalからcertificationを得るという方法もあります。ですから、補習校の授業内容についての資料を事務局からとりよせ、Principalにかけあって単位と成績を得られればGPAの一部になり、UCのeligibilityを満たせます。

SATの場合には二つ以上Subject Testを取った場合、そのうち違うsubject areaである限り成績の良い二つを選ぶことができます(リンク )。一方、学部によってはSubject Testに外国語以外の科目を推奨しているところもあります。

AP Japaneseは今年初めですが、UCでは認知されました(Jeanne Hargrove, Office of the President)。College BoardはAPのすべてのテストの結果を大学へ報告しますが、
"The University grants credit for all College Board Advanced Placement Tests on which a student scores 3 or higher. The credit may be subject credit, graduation credit or credit toward general education or breadth requirements, as determined by evaluators at each campus. Students should be encouraged to take AP tests when appropriate. AP test scores will not adversely affect a student’s chances for admission."(p.40)
と明記されているので、成績が悪くても損をすることはないようです。 UC Conselor Conferenceでも、「APは一回限りのテストで、プレッシャー等でたまたまいい点が取れないことがあるのはよくわかっている。成績が1だったとしても、admissionの判断には"neutral"だ。」と言っていました。

日本語が母国語の場合SATやAPで日本語を取ることができない、またはとっても無視される、という噂があるようですが、そのような事実はないことを確認しました。

UCに入学してからもSATやAPの成績は役に立つことがあります。breadth requirementの単位として認められる可能性があります(p.40-52)。また、 college, school, majorを決める際にSATやAPの成績が大学での"Language Other Than English Requirements"に使える場合もあります(p.53-57)。

繰り返しますが、大学、学部によって事情が違うので興味のある大学それぞれについて調べてください。

文責 村山斉、2006/9/9


* 以上の情報は補習校で調査した上、情報のソースを明らかにして掲載しているものです。情報の真偽についての責任はソースにあり、補習校は責任を持つことはできません。